「NISA」とは、2014年から開始された、「少額投資非課税制度」のことで、年間120万円までの上場株式や投資信託等から生じる
配当金や譲渡利益を5年間非課税とする制度。
最近、CMでも結構、NISAという言葉を聞く事も増え、言葉自体は定着しつつある。
NISAは、2014~2023年の投資分までが対象となる時限措置で、個人投資のすそ野を広げる事が目的。
2016年からは未成年者を対象とした「ジュニアNISA」も開始される。
<NISAの特徴・利点>
①年間120万円まで非課税で運用できる。
②20歳以上の日本在住者であれば誰でも利用OK
③非課税なので、確定申告が不要。
<ジュニアNISAの特徴>
①対象者は日本在住の0~19歳の未成年者。
②18歳になるまで払い出し制限あり。
③非課税投資枠は年間80万円
④平成28年1月より開始。
NISAを始めるには、銀行か証券会社で専用口座を開設し、その金融機関が取り扱う金融商品を選んで投資する。
(NISA専用口座は1人1つまで。)
NISAは年間120万円まで投資可能だが、ある年で投資が60万円で枠の空きが60万円残っていたとしても、翌年に繰り越しする事は出来ない。また、5年間の非課税期間が過ぎた場合、そのお金は自動的に課税口座に移行される。
確定拠出年金
確定拠出年金とは、掛け金を運用し、運用実績に応じた金額を60歳以降に給付金として受け取る事が出来る私的年金制度。
拠出額が決まっている年金で、毎月の掛け金を元手に加入者が用意された金融商品を選択し、運用する。運用成績に応じて、受け取る年金額が変わってくる。(運用に失敗すれば、年金額が減る)
「企業型」と「個人型」があるが、個人型への加入は法改正により、自営業者だけでなく、公務員や主婦等も加入できることになった。
NISAと確定拠出年金 どちらが良いのか?
確定拠出年金は、所得控除という大きなメリットがあり、NISAは運用利益が非課税になる。税優遇の特典は確定拠出年金の方が大きいといえる。
また、確定拠出年金では、預金や保険系商品が選択できるのに対し、NISAは、株式・株式投資信託、REIT等のリスク商品のみ。
ただし、確定拠出年金は、資金を60歳まで引き出せ無いのに対し、NISAは引き出しの制限が無い。